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2005年9月22日 (木)

勝手な意見

笑華屋さんの掲示板に、現在「勝手な意見」についての議論が行われています。私の意見は少し本題とずれると思うので、自分の場所に意見を書きたいと思います。

はじめに博多座の感想を書き込まれた也子さんがおっしゃる「勝手な意見」は、実際に舞台を見た観客の貴重な意見だと思います。也子さんご本人がご自分の意見を謙遜して「勝手」とおっしゃるのはわかりますが、それを他の人が「勝手だ」というのはどうかと思います。

歌舞伎に限らず、日本の伝統芸能のファンの中には、舞台を「見せていただくもの」として崇め奉っているような感覚を持っている人が少なからず存在するような気がします。しかしそれは歌舞伎が舞台芸術として21世紀の日本の舞台の中で生き残って発展していくためには、良くないと思います。それは本来の舞台と観客のあり方ではないはずです。

歌舞伎の場合、特に一階席の観客は八割方がシルバー層ですよね?スーパー歌舞伎のように、観客層を拡大しているものもありますが、このまま行くと十年後には歌舞伎の観客層は確実に減少し、必ず数十年前のように不景気になる日が訪れます。

だから鑑賞教室のような活動が継続的に行われているのだと思いますが、それでも鑑賞教室を見た高校生が実際に自分でチケットをわざわざ買って歌舞伎を見に来る確率は1%に満たないでしょう。鑑賞教室は数十年前から継続して行われているのに、三十~四十代の観客が少ないのが何よりの証拠です。

だいたいあんなに長すぎると仕事は休まないといけないし、子どもはほうっておけないし、仕事はともかくとして、託児所ぐらい作ってもいいと思うんだけど…… 圧倒的に女性の観客が多いのだから。最近託児所を設ける公演は多くなっていますよね?

歌舞伎界もこうした事情を考慮して、とくに今世紀に入ってから各劇団が新作をあれこれ作っていますが、新作であれ伝統劇であれ、実際に自分でお金を払って舞台を見た一観客の「勝手な意見」というのは、製作側にとっては本当は喉から手が出るほど貴重な意見ではないかと思います。そうとらえない製作者は、21世紀の日本の舞台の中で生き残れないと思います。

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