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2007年1月22日 (月)

人民日報海外版 張建国さんの記事の日本語訳

先日ご紹介した人民日報海外版の記事を、ざっと日本語に訳しました。昨年の日本公演が歴史的な公演であったこと、また張建国さんの芸歴に関することがまとめて書かれてあり、是非読んでいただきたいと思います。おおざっぱな訳ですが、訳がないよりは日本語がある方が読みやすいと思います。

人民日報日本語版に連絡をしましたが、まだ返事がありません。中国では転載は注をつけさえすれば極めて自由に行われていますので、いちいち聞かなくてもいいと判断されたのかもしれません。

(著名人独占インタビュー)張建国「日本で“京劇旋風”を巻き起こす」

陳晰  余瑋   人民日報海外版( 2007-01-15 02 )

20061230日の夜、中南海の懐仁堂ではお祝いの装飾が施され、弦の音色は建物に響き渡った。年に一度の「新年京劇コンサート」がちょうどここで開かれていたのだ。中国京劇院三団の団長にして、著名な京劇奚派の継承者である張建国は例年同様、思い入れたっぷりに扮装した姿で舞台に出る。彼は今回は、他の三人の優秀な俳優と一緒に皆が熟知している『甘露寺』の「勧千歳」の一段を唱った。舞台上には歌声と演奏が満ちあふれ、舞台の下では拍手喝采……

  ■“生ける諸葛孔明”、“京劇旋風”を巻き起こす

  20066月、『三国志~諸葛孔明』という題名の京劇が日本で二ヶ月あまりにわたって巡演された。公演地は東京、大阪、名古屋など三十八都市に及び、68ステージ、観客動員数はのべ十四万人にも達した。巡演期間中、観客の中には、ある都市から別の都市まで追いかけて何度も舞台を見る人や、お芝居に感動して涙を流す人までいた。毎回の公演終了後は、観客の拍手はしばし鳴り止まず、カーテンコールが時には六分間に及ぶときもあった。楽屋は送り主の名前を残さない花やプレゼントであふれた。公演終了後、招聘団体の日本民主音楽協会の創立者である池田大作先生は自らこの劇の主役、諸葛亮を演じる張建国に“民音芸術賞”を授与した。

  長い間、京劇の海外公演は多く立ち回りの演目を主にしてきた。例えば『三岔口』『打店』『雁蕩山』などで、いくつかの西遊記の演目もその中に含まれる。そうこうしているうちに京劇界には、外国人は立ち回りの演目だけを見て歌(唱)中心の演目はわからない、ただ表面上のにぎやかな演技を見たがり芝居の中身は見ようとしないという一種の固定観念が形成されて来た。そのため、今回のように歌(唱)中心の演目を海外公演の看板演目にするのは、一種の展示というよりもむしろ冒険と言った方がよい。

  『三国志~諸葛孔明』(中国名《鞠躬尽瘁諸葛亮》)は中国京劇院が日本の民主音楽協会の招聘に応じて、日本の観客のために作った演目である。この演目は『三顧の礼』『長坂坂』『赤壁の戦い』『空城の計』『五丈原』などの京劇の伝統的な演目を改編して作られ、諸葛孔明が初めて茅廬を出てから、赤壁の戦い、空城での智恵比べ、五丈原で寂しくこの世を去るまでの曲折した物語を描き、初めて完全に諸葛孔明の一生を描いた舞台である。張建国扮する諸葛孔明は知恵や学識に富み、上品でおおらかで、あか抜けた中にも若干のやるせなさともの悲しさをにじませ、舞台芸術家の巧みで完璧な演技と役の魅力が渾然一体となる。最後の『五丈原』の場面では、七星壇の明かりが消えて、諸葛孔明が病死した時には、多くの観衆は涙を流した。  

  ある日本の観客は手紙の中で奚派老生の張建国の節回しをこのように形容した。「彼の歌声はまず劇場全体の空間に広がり、それから劇場の天井の壁から観衆席まで降りてきて、その後すぐに私の体に降りかかる。これはそれまで感じたことのない体験であった。……この種の何とも言い表せない感覚は大変心地よくて、たまらないものである。」

(2に続く)

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