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2008年5月25日 (日)

二十一世紀歌舞伎組「新・水滸伝(仮)」

以前から情報は出ていましたが、こちらでは取り上げていなかったので、取り上げます。

二十一世紀歌舞伎組公演 「新・水滸伝(仮)」

劇団扉座のHPによると、この題名は(仮)なのだそうです。でもこの題名でチケットとか売っているし、変えるのかなぁ…

公演日・会場:8/18(月)~8/31(日) ル テアトル銀座 by PARCO

演出:市川猿之助 脚本・演出:横内謙介
出演:市川右近/市川段治郎/市川猿弥/市川春猿/市川笑三郎/市川笑也/ほか

渋谷・パルコ劇場で産声を上げた、歌舞伎の伝統をスタイリッシュにリニューアルする、 市川猿之助 率いる“二十一世紀歌舞伎組” 「伊吹山のヤマトタケル」「雪之丞変化2001年」「竜神伝」以来、十年の時を経て、待望の新作上演!いよいよ銀座に登場!

二十一世紀歌舞伎組と銘打った公演は「龍神伝」しか見ていません。でも、チケットが高かった割に(確か9000円ぐらいした。松竹座の三階席と比べて2倍)は、1時間ぐらいで終わったし、作品も中途半端な印象が残ったような記憶があります。

あと、中国文学ファンの視点からいうと、水滸伝って一つの話としてまとめにくいんですよね。角度を変えればいわゆる任侠モノだし、一つ一つがバラバラな話で、それをどうやって一つの話としてまとめるのか、が問題です。原作の水滸伝自体も最後は尻つぼみ的に終わっていますし。弁天小僧みたいにするのかなぁ… 江戸時代には水滸伝がかなり読まれていたようですし、歌舞伎でも演じられていたのですが、先人のように水滸伝に対する知識のない21世紀の観客を前に、水滸伝をどう見せるのかが焦点になるのではないでしょうか。

更に問題なのが女性。浮気して殺される美女とか、男並みに豪傑な女性しか印象にないし、そうした人達を春猿さんや笑三郎さんはともかく、笑也さんがどの配役になるのかなのです。
「新・三国志Ⅱ」のようなオリジナルな人物を作るのが手っ取り早いのですが、それゆえにマンネリというそしりは免れません。あるいは男性役で出るのか、など、心配の種(?)はつきません。

京劇の「野猪林」のように林冲と彼の奥さんが主人公の話を持ってくれば、笑也さんは林冲の奥さん役でニンに合った役ができますが、それ以上女性は登場しません。京劇の有名 な話を幾つかつなぎ合わせれば良いかもしれませんが、それでは「新」ではありません。「新・三国志」は劉備を女性としたが故に「新」なのです。

関西での公演はないようですし、私は見ませんが、御覧になる方のご報告楽しみにしています。

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