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2012年7月14日 (土)

住大夫さんが休演!

竹本住大夫 夏休み文楽特別公演休演のお知らせ

http://www.ntj.jac.go.jp/topics/bunraku/24/1648.html

本当に悲しいです。

【日本の古典芸能を愛する皆さんへ呼びかけ!』 

文楽の価値をおとしめないように、ブログに文楽の記事を書いていただけませんか。公演の案内の記事だけでも。文楽を支援するような記事なら、なんでもかまいません。お願いします!

文楽は世界遺産ですから、申請をした日本が国を挙げて、国際社会に対して、自信と責任を持って保護すべき文化遺産なのではないでしょうか。保護しないと取り消されることもあるそうです。戦争状態にあって保護できないような国ならともかく、日本のような国で、しかも去年の地震とはあまり関係のない大阪の文化遺産が取り消されるようなことを、橋下市長は想定しているのでしょうか。

橋下さんは大阪市にお金がないなら、「お金がないので出せません、他にスポンサーはありませんか?」と素直に言えばいいのに、自分を正当化するために、文楽協会にいちゃもんをつけ、そこまでなら、まだ良かったのですが、文楽そのものにいちゃもんをつけているようにも見えます。

私はツイッターをやらないので、市長がどんな発言をしているのか、知りませんが、自分が嫌いだからと言って、お金を出さないというのは、ちょっと筋違いだと思いませんか? 大阪市にはお金がないから、文楽にはお金が出せなくなったと、素直に言えばいいのに。

私は、文楽が大阪市や大阪府の補助金を頼りにしている現状が望ましいと思っている訳ではありません。しかし文楽の価値そのものが、補助金を出したくない市長のネガティブキャンペーンによって、価値そのものがゆがめられてるような気がするのです。そうではないと信じたいのですが、他の方々のブログを見ているとどうやらそのようなのです。

私はこれまで文楽を見に行った時に、住大夫さんや簑助さんが地下鉄の出口から文楽劇場まで歩いて通勤(という言い方はおかしいかしら)されている姿を何度も見たことがあります。もちろんもっとお若い方も何人も見ています。文楽の技芸員の方々の、それが普段の姿です。歌舞伎の人間国宝の方にはそんな方はおられるでしょうか。

もし大阪市がこれまでのようにたとえお金は出せなくても、文楽が補助金なしでも自立できるように、みなさん文楽を見に来てねと、京都府の山田知事のように、宣伝することでサポートすることぐらいはするのが、大阪市の役割ではないかと思います。それを、今の市長は全く逆のことをしているように見えます。

たしかにこれまでの文楽の、特に宣伝の仕方や、公演のあり方など、改善すべき点はたくさんあると思います。

張建国さんは「京劇そのものは完璧なもので、変える必要はないが、“包装”を今風に変える必要がある」という趣旨のことをおっしゃっていますが、それは文楽にも当てはまることではないかと思います。

家でも仕事が山のようにある中で、私が書けることはこれぐらいです。夏休み公演も行けるように、日程を調整したいのですが、ちょうどすごく忙しい時期にあたっていて、まだわかりません。すみません。

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コメント

わたしもツイッターをしません。市長のツイッターでの主張に対して、犬丸治さんが、論理的かつ明快に反論せれているのを発見しました。

http://homepage3.nifty.com/inumaru/newpage2012.06.26.html

あの市長は、文楽に限らず福祉関連でも補助金をバサバサっと切っては、あれこれ理屈をつけています。わたしには「まず補助金を切っておいてから、理屈をつけている」としか見えません。なにしろ”理屈”が一貫せず、コロコロ変わるのですから。

市長を支援している大阪市民の方々、目を覚まして欲しいです。

投稿: やたけたの熊 | 2012年7月22日 (日) 07時13分

やたけたの熊さん:

コメントありがとうございました。帰宅後も仕事に追われていて、なかなかコメントできず、申し訳ありませんでした。
今日、橋下市長が曽根崎心中を見に行ったそうです。「文楽は守るべきものだということがわかった」というようなコメントがNHKのニュースで流れていました。
演出がどうというのならば、それこそ杉本文楽のように、外部演出家を招聘した公演を主催するのが筋ではないかと思ったりします。

投稿: 紅娘 | 2012年7月27日 (金) 00時18分

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