« 本当に残念です | トップページ | 2013年1月北京での国家京劇院公演情報など »

2012年12月 9日 (日)

勘三郎さんのこと

今日は家にいるので、勘三郎さんの追悼番組をあれこれ見ていました。未だに亡くなられたという実感がわかないのは、皆さん同じだと思います。

私のプライベートなことを、この場で書くのはあまり気が進まないのですが、故人を偲ぶという意味で、私がわずかですが、勘三郎さんと接点のあった、たった一つのことを、皆さんと共有したいと思います。

以前、少し書いたかもしれませんが、うちの父は京都でタクシーの運転手をしていて、京都に撮影やプライバシーで来られる芸能関係の方に利用していただくこともあります。ずいぶん昔、勘三郎さんにも一度、父の車を利用していただいたことがありました。その時に、うちの父は自分の娘である私が、よく歌舞伎や文楽を見に行っていることや、また北京までよく京劇を見に行っていることを、勘三郎さんにお話したらしいのです。そうすると、勘三郎さんは「娘さんは(北京に行ってしまって)もう帰って来ませんよ」とおっしゃって、うちの父を慌てさせたらしいのです。その話を聞いて、勘三郎さんはとても茶目っ気のある方だなぁと思ったことを覚えています。

随分昔の話で、かなり詳細を忘れてしまったのですが、勘三郎さんが南座の顔見世に出演されている時ではなかったかと思います。歌舞伎公演データベースをみると、2000年と2006年の勘三郎襲名披露公演の時に南座の顔見世に来られている記録があるので、おそらく06年の時ではないかと思います。

うちの父は、お客さんが話の好きな方に限って、いろいろと話をし、静かにしたいお客さんには静かにしているそうです。初めて利用していただいた勘三郎さんに、父はそんな話をいろいろとしたのですから、勘三郎さんは、本当に気さくな方だったのだなぁと、改めて感じます。今になって思えば、勘三郎さんは私に、ずっと京劇を追っかけていなさい、とおっしゃったような気すらします。改めてご冥福をお祈りいたします。

|
|

« 本当に残念です | トップページ | 2013年1月北京での国家京劇院公演情報など »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 本当に残念です | トップページ | 2013年1月北京での国家京劇院公演情報など »