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2015年4月 4日 (土)

「春興鏡獅子」二日目の公演も大成功

菊之助さんが北京で、京劇と合同公演された公演が成功裏に終わったようです。二日目に劇場に行った友人の話では一階は補助席も出ていたそうです。

もちろん日本大使館関係の人達も多く見に来られていたようですが、それは日本の劇団の訪中公演であれば、普通のことです。京劇の公演で補助席が出るなんて聞いたことがありません。

共演された国家京劇院の俳優さんが微博で、菊之助さんとの共演のことに触れているので,ご紹介します。

4月2日に共演した劉魁魁さんの微博(劉魁魁さんは『覇王別姫』の項羽を演じています)

http://www.weibo.com/u/1741313553

4月3日に共演した朱虹さんの微博(朱虹さんは『大登殿』の王宝釧を演じています)

http://www.weibo.com/u/2334927501

 今回の歌舞伎公演が、前回までと大きく異なる点は、会場が梅蘭芳大劇院という、通常は京劇を演じる、日本で言えば歌舞伎座みたいな、京劇ファンが行き慣れている劇場だったことです。前回の坂田藤十郎さんの近松座の公演が保利劇院でした。当時は外国の劇団や中国でも歌舞団の公演が主で、京劇ファンには敷居が高いという印象があり、京劇ファンはほとんど行かなかったように思います。年齢層も50~60代と高かったように思います。

今回は、京劇ファンが行きやすい場所であったこと、値段も通常の値段であったことから、30代を中心とした若い世代の京劇ファンが、自分でチケットを買って、梅蘭芳大劇院に行って、鏡獅子を見て、そして彼らが、菊之助さんの舞台に圧倒され、次から次に後見が小道具を出して、菊之助さんがそれを使って踊りわけるところに感嘆し、獅子になってからの変化に驚嘆し、「また歌舞伎が見たい、また来て欲しい」と熱狂しているのを微博で感じました。

前半の国家京劇院一団の若手の公演にはほとんど触れていませんが、触れているコメントでは国家京劇院の公演が完全に前座だったとか、京劇側の体たらくを嘆いたり(私も、敢えてベストメンバーを出さなかった国家京劇院側が悪いと思います)、私の友人の一人は菊之助さんが女形を演じているのに、なぜ国家京劇院は劉錚さんを出さないのか、とか、後半の毛振りのすごさをみて、なぜ国家京劇院は「大鬧天宮」等の武戯をかけないのかと疑問を呈していました。全くその通りだと思いました。

私の京劇の友人達はダメな舞台にはだめ出しをします。それは張建国さんの舞台でも同じです。ケチョンケチョンに言うことも珍しくありません。その彼らが、初めてこの目で見る歌舞伎を絶賛して、次はいつ見れるのだろうかとため息をついているのです。

本当にすごい時代になりました。約十年前は、中国人が「歌舞伎」とみれば歌舞伎町のホストやニューハーフ、京都の舞妓さんをイメージしていたことを思えば、隔世の感があります。私も本当にうれしい。

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