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2016年3月16日 (水)

スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」松竹座初日の本音の感想

松竹座の「ワンピース」公演はもう中日を過ぎたようですし、チケットの売り上げもいいでしょうから、もうそろそろ私の本音を書いてもいいかなと思って、少し書こうと思います。

「ワンピース」、悪くはなかったんです。でも良くもなかった。なぜか。

一つには、新鮮味が感じられなかったこと。

これまでのスーパー歌舞伎の作劇に基づいて書かれた脚本というのがありありとわかって、新しくないんです。新しかったのは照明かな。それはとても良かった。

もう一つは主人公のルフィがルフィに見えず、四代目猿之助でしかないこと。

他の配役の人はそれなりに、原作のキャラを彷彿とさせるような役作りをしていたように思えました。原作を知らない私でも絵を見れば原作のキャラの雰囲気はなんとなくつかめます。でも、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」にはルフィがいないのです。

スーパー歌舞伎には、三代目猿之助の圧倒的な存在感が魅力の一つでした。「ワンピース」の四代目猿之助は、主役というよりも演出として、舞台をトータルにまとめるという意識の方が強いのではないかと、感じてしまいました。

そもそも、歌舞伎の舞台は、「オールドカマーランド」だと思います(個人的見解)。「ニューカマーランド」の場面は、やっている演者さんは思い切ってされていたのかもしれませんが、普段の歌舞伎をそれなりに見慣れている私のような観客からすると、これもあまり新鮮味がなくて、「ミナミにいそうな人達」という感じを持ってしまいました。

総じて、演劇において、やはり脚本の力というのはとても強いのだと改めて思いました。「ワンピース」という新しい素材をもってきても、私には「ヤマトタケル」「新三国志」「新水滸伝」と同じ系統の作品だと見えてしまいました。

ところで以前『新水滸伝』の感想を書いたときに、『趙氏孤児』という中国の古典戯曲がおもしろいという話題をしたと思うのですが、とうとうその日本語訳が出版されました!

『中国古典名劇選』 (後藤裕也,西川芳樹,林雅清 編訳)

東方書店 2016年03月 4,536円

http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497216038&bookType=jp

この中に『趙氏孤児』の訳も入っています。私は手に入れましたが、まだ読んでいません… 表紙のデザインが良い感じですよ。

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