書籍・雑誌

2010年10月23日 (土)

雑誌「パンプキン」に李玉剛の記事

「パンプキン」という雑誌の最新号に、以前話題にした李玉剛の記事が載っているようです。潮出版社という、三国志ファンにはおなじみの出版社が出している雑誌です。

潮出版社「パンプキン」

http://www.usio.co.jp/html/pumpkin/index.php

実は新聞広告で彼の名前を見かけただけで、まだ本屋さんに行っていないので、雑誌そのものを見ていないのですが、どんな内容なのでしょうか。おそらくインタビュー記事だと思うのですが、興味があります。

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2010年5月21日 (金)

今月末に『三国志演義の世界』増補版が出ます!

東方書店からのメールで、5月末に『三国志演義の世界』の増補版が出版されることを知りました。

国内書 三国志演義の世界 増補版(東方書店サイト) 

以前ご紹介しましたが、この本はスーパー歌舞伎「新・三国志」で劉備は女性だったという発想の元ネタになった本で、三国志のキャラクター論など、内容豊富です。増補版では更に内容が豊富になる模様。

随分昔の本で、長らく売り切れていたので、この機会に是非!

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2009年1月21日 (水)

遅ればせながら「仏果を得ず」を読む

昨年話題になった三浦しをん『仏果を得ず』を昨日ようやく読みました。
文楽をテーマにした小説、ぐらいの知識で読んだのですが、ちょっと予想と違う感じの内容でした。まだ読んでおられない方もおられると思うので、詳しく書きませんが、個人的には「女殺油地獄」の辺りまではおもしろかったのですが、その後からおもしろさが失速したように思います。
一番気になったのが関西弁。男性はまあ良いとして、女性の登場人物の話す大阪弁が全くなっていません。小学3年生の女の子の言葉は良いのだけど、その子の母親とその子の担任の先生の話す言葉が男性みたいで、全くリアリティがない。NHKの朝の連続テレビ小説みたいな、「いつの時代やねん」とつっこみたくなるような言葉遣いで、当初は「乗って」読んでいた私はだんだん冷めていくのがわかりました。後半になって母親がポイントになるのですが、その子どもの年齢から、おそらく三十代で、その子の担任の女性は、夫の年齢から三十代後半から四十代前半と思われますが、この二人の話口調が半分ぐらい文楽劇場で仕事をされている大夫さんや三味線の方達(もちろん男性)と同じになるというのは、全く解せぬことです。銀大夫さんの奥さんの言葉も、帝塚山(大阪の高級住宅街)に住んでいるという雰囲気はあまり感じられませんでしたし、なんというか、作者は大阪の人ではないのだなと、痛感させられるばかり。

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2008年5月22日 (木)

2006年中国京劇院来日公演の舞台写真が「グラフSGI]6月号に掲載

2006年中国京劇院来日公演「三国志~諸葛孔明」の舞台写真が、雑誌「グラフSGI]6月号に掲載されています。
来日公演2周年記念(こんなことを考えるのは私だけ?)ということなのでしょうか。諸葛孔明を紹介する記事の中で使われています。日本語と英語の二カ国語で書かれています。三顧の礼の場面のとても大きく、きれいな写真です。老生の建国さんがひげをつけずに舞台で演技をしている、中国国内でも滅多に見られない、ファン垂涎のスペシャルな写真です。

この雑誌はたぶん一般ではあまり手に入らない上に(紀伊国屋のような大きい書店に行けば、或いはおいてあるかも…)、ネットでも半年か一年の購読しかできないようなので、もし近所に購読している方がいれば、その人に頼んで、この部分だけ見せてもらうとかsmile……

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2007年10月26日 (金)

『菊五郎の色気』を読んでいます

この本、買うべきか図書館に入るのを待つべきか、随分迷いました。迷う値段ではないと思うのですが、でもやっぱり買ってしまった(^^;) 

まだ最初の方しか読んでいませんが、実は以前から菊五郎さんの「色気」については興味があったのです。この本の写真でもすごく匂い立つような色気を発しておられます。さすがです。

菊五郎さんに限らず、俳優さんには独特の「色気」がありますよね。ここでいう「色気」とは女形の方の色気と違って、立ち役の方の色気です。立ち役の俳優さんが舞台での色男を演じている時に色気が出るのは分かりますが、そうでない、舞台に上がっていない時にも色気というか独特のオーラを感じることが、私には何度かありました。

私が初めて俳優さんの色気を感じたのは、今からもう十年以上前のこと、京都造形芸術大の講義に来られていた、猿之助さんに間近でお会いした時です。授業で受講生が質問を書いたのですが、当然全部は答えられずに、授業は終わりましたが、その後で猿之助さんがわざわざ教室の外で話をしていた私達のところに来て下さって、いろいろ質問に答えて下さったことがありました。その時に、私は猿之助さんにすごく色気を感じました。右近さんも強いと思いましたが、猿之助さんの方が、実年齢とのギャップがあったからか、印象的でした。

その次は、張建国さんにお会いした時。猿之助さんと違って、(京劇の老生に色男の役はないので)色男の役は絶対にされない張建国さんは、写真で拝見してもその種の色気があるとは思ってもみなかったので、とても意外でした。初めてお会いした時は私はガチガチで、向こうも日本からのお客さんを迎えているという感じでしたが、何度かお会いして緊張もとれてくると、独特の「色気」(というかオーラというか…)をたまに強く感じる時がありました。普段は全然そうではないのですが。その時に一流の俳優さんというのはこういうものなのかと肌で感じました。

私がプロフィールで使っている写真は、珍しく建国さんの色気が写真に出ている貴重な写真です。建国さんは来日公演では若き日の孔明を髭無しで演じられましたが、これはそれまで建国さんが伝統的な演目では、されていなかったことなのです。この写真は中国のファンが見るとすごく驚きます。だからちょっと自慢げにプロフィールの写真に使っています(*^_^*)

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2007年9月30日 (日)

別冊太陽「川本喜八郎 人形-この命あるもの」 

58294507 ようやく、別冊太陽「川本喜八郎 人形-この命あるもの」を手に入れました。近所の本屋にはないもんだから…

こないだ買ったDVD「川本喜八郎作品集」に入っている作品の解説もあって、これまでは解説を読んでも、そうなんかなぁ、と思うしかできなかったけど、今はちょっとずつ見ているので、見終わった作品に関しては、なるほど、と思ったりできます。

「死者の書」は結局映画館では見に行かなかったけど、DVDの値段が手に届くぐらいなら買うから、早くDVDを出して欲しい…(私は映画館で映画を見るのが苦手なんです…)

追記:「死者の書」のDVDは10月24日に発売されます!

この写真集でうれしいのは往年の名作人形劇三国志や平家物語の人形達の写真も多数収められていること。三国志の写真は新撮影だと書いてあるけど、孔明以外は『三国志百態』と似ている感じのものが目立ちました。もうちょっと変えてもいいんじゃない? でもこれを見ていると幸せな気分になるんだなぁ。

あと、各作品に携わった人やらいろんな人の文章が載っているのですが、それもおもしろい。あの森本レオや細野晴臣の文章(インタビューなのかな?)もあって、私はとても好きです。

DVDは「いばら姫またはねむり姫」「道成寺」「花折り」などを見ました。一作は短いのですが、内容が濃いので私にとっては、一気に見れるものではありません。一作ごとに一つの舞台のようで、濃いです。

川本喜八郎HP

http://www.kihachiro.com/index2.htm

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2007年8月20日 (月)

京劇の演目紹介が見られるHP

『北京トコトコ』というと、北京に長期滞在している人なら知っている、日本人が集まるところに置いてある日本語の情報雑誌の代表的な雑誌ですが、最近はこうした雑誌にもウェブがあるようで、現地発の北京上海情報が日本にいながら見ることができます。

最近、このトコトコのウェブ版で京劇の演目紹介が見られることを知りました。

ウェブ版トコトコ

演目は少ないですが、登場人物の写真が合わせて載っていて、便利です。これがないものが多いんですね。でもこれがないと誰が誰だかわからないので。

この他に京劇変身写真(別名「芸術写真」。京劇の扮装をして写真を撮るものです。京都で舞妓さんの扮装をして写真を撮るサービスがありますが、あれよりもっと本格的です。衣裳とか本物です)のレポートもあります。

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2007年4月 6日 (金)

『見て読む中国 京劇の世界』読み終わりました

『見て読む中国 京劇の世界』を読み終わりました。

 この本の売りに「見て読む」とある通り、写真、特に昔の貴重な写真がきれいに印刷されている。私はそれに惹かれて2400円もするのだけど、この本を買った。

 内容に関しては、なかなかおもしろいことも書いてあるのだけど、正直読みにくいと思った。まず日本に限らず中国の京劇の本にありがちな、京劇の歴史的なことや京劇の知識に対する記述が大半を占め、それはそれでおもしろいのだけど、今現在の京劇のことについてはほとんど触れられていない。だからこの本は、京劇に対する知識を深めるために読む分にはふさわしいが、京劇公演を見るために読んでも、直接にはあまり役に立たないと思う。またテーマ別になっているので、時期的に混乱が見られるのは日本人読者にとって不親切な書き方だと思った。これが読みにくかった一番の原因。「以前はこうだったけどこう変えられた」という書き方をしている箇所が多いが、それはだいたい、清末から1920年代、30年代のことを指している。例えば、刺繍のある幕を背景にした上演は今では湖広会館でしかお目にかかれないのに、力説されても今の京劇を見る上ではほとんど役には立たない。

 俳優の名前にご丁寧に振り仮名がふってあるが、梅蘭芳以外はすべて日本語の音読みでふってあるので、梅蘭芳(メイランファン)の子息のふりがなが「ばいほきゅう」とは悲しいところ。編集の段階で迷ったのだろうが、これならいっそ振り仮名をつけない方が良かった。

 また中国語で中国伝統劇を指す“戯曲”がそのままつかわれている箇所と、伝統劇と訳されている箇所があり、混乱をきたす。これは中国には「戯曲学校」という名前の大学があるので、日本語に訳すときに迷うところだが、注をつけるなど、もう少しすっきり解決して欲しかった。

 去年06年に出版された本だが、2004年に第4回が開催された中国京劇節(京劇祭、京劇フェスティバル)が三回までと書かれてあるから2003年までに執筆されたと推測される。その割にはイギリスやアメリカの票房の活動は書いてあっても、この時期にはすでに北京京劇院で活躍されていた石山雄太さんのことには全く触れられていないのは全く腑に落ちない。結局、外国人に読ませる本ということで欧米人のことしか考えていない証拠。英語でオペラと訳すからといって、日本人に京劇とオペラはこんなに違うと言われても、オペラの知識が全くない私の頭の中は余計にこんがらがってしまう。北京留学時にこういう説明の仕方は一度経験していたので、まだマシだけど。

 腑に落ちないといえば、84ページに現在活躍している俳優の名前があがっているのだが、若手で紹介されている(今では若手ではないが)俳優はすべて中国京劇院の俳優で、しかも李勝素の名前がないのは全く腑に落ちない。

 今の京劇を見る上で役に立つガイドブックのような本は、やはり日本では出版されないのでしょうか… 私は歌舞伎などでよくある初心者向けの本、演目のあらすじだけではなく、どうやって歌舞伎を見に行けばいいのか、俳優さんの当たり役など、写真がいっぱいある本があればいいのに、と思っているのですが……

 さんざん文句を書きましたが、この本は往年の名優の貴重な写真を眺めているだけでおもしろいし、書かれてあることも興味深いこともたくさんあるので、京劇に興味のある方には、一読をお薦めします。

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2007年4月 2日 (月)

『中国語で歌おう! まるごと京劇編』を買ってみた

ちょっと前にこんな本が出ているのは知ってました。正直「売れるのかなぁ?」と思ってしまったのですが、どんな内容か気になってました。大きい本屋なら語学関係の書棚に並んでいますが、東方書店で他の本を注文するついでに購入しました。

この本で京劇が唱えるようになるかどうかはとにかくとして、おもしろい本です。東京や横浜の「票房」(京劇を習うところ、お能や狂言を習うように京劇も素人が習うことができます)で京劇を習う方の教科書としても使えるのかなぁ。

もちろんCDがついていまして、『覇王別姫』『洪羊洞』『失街亭』など代表的な唱が収録されています。個人的な趣味ですが『覇王別姫』と『洪羊洞』の唱がなかなか良いと思います。特に『覇王別姫』は素直な歌い方で聞きやすいと思います。オススメ。

吹き込んでいるのはたぶん中国での京劇俳優をリタイアして日本に来た人たちなので、今現役バリバリでやっている人の唱と聞き比べると、全体的にやっぱり遜色はありますが、それでも脇役としてなら十分いける感じです。

そこで私は余計なことを考えてしまいました。こうした脇役に甘んじているのが嫌で(主役を張っていた人たちでも)海外に移住した京劇俳優達は一体どれだけいるのだろうかと。NHKの中国語会話に出ていた廬思さんなども有名ですよね。日本でもかなりいると思うのですが、アメリカとかもっと多いだろうなぁ。老生の言派の後継者言興朋がアメリカに行ったので中国で言派が唱える俳優がいなくなったと言って嘆く声をたまに聞きましたが、建国後に香港や台湾に政治的な理由で移住した人もいるでしょうが、そういうのとは別でしょうね。

何なのでしょうね。中国人はそんなに中国に住みたくないのかなぁと思ったりして。こういう人たちは日本の歌舞伎の俳優さんの世襲制の世界なんか絶対理解できないだろうなぁ。

こういう風に書くと私はそういう人たちが海外に移住することに対して否定的に見ていると思われるかも知れませんが、決してそうではありません。ただ中国で京劇という伝統を守って生活していくことはとても大変なことなのだろうなと思うのです。

(だいたい中国人が日本に移住しようと来る場合、最初は留学生になるわけです。大学に入って、修士か、うまくいけば博士まで頑張るのですが、京劇の俳優さんは小さいときから京劇専門の訓練ばかり受けているから、机の勉強の方がおろそかになってしまうらしく、そのハンディを思うと、大人になってから勉強し直すのはきっと大変だろうなぁと思ったりなんかして)…

伝統を守るのが難しいというのは中国ばかりではありません。日本でも和泉元彌を見て下さい。日本が誇るべき伝統芸能の継承者は伝統を継承することに対して基本的に自力で頑張らなくてはならないのでしょう。公演の会場料まで払えないとは、和泉家はその経営に失敗してしまったのかもしれません。マスコミはお母さんを責める前に、世襲制と自己犠牲を根底にした今の伝統芸能の継承のあり方を少しは考えてみたらどうかと思ってしまいました。

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